持続可能な社会に貢献する。

高い強度を持ち、加工しやすく、耐久性も抜群。数々の優れた特性を持つ鋼材は、持続可能な社会づくりにふさわしい素材といえます。そんな鋼材を、より地球環境にやさしく活かすことも“鋼の人”の使命。「引抜磨棒鋼」へのこだわりから、そのやさしさは始まっています。

引抜磨棒鋼は、つくり方から環境にやさしい。

限りある資源をムダなく活かすという点において、引抜磨棒鋼はその製法そのものが環境にやさしいといえます。削り出しの場合、どうしても削りくずが発生するのに対し、引抜なら材料のほとんどが活かされます。また、加工が早くできるため、それだけエネルギーを使わずに済み、製造過程で排出されるCO2の削減にも貢献できる製法です。

工場内の設備も環境負荷を考えて選んでいます。

生産にあたっては、高効率モーターを工場内の設備に導入することで、従来のモーターに比べて電力の消費を抑制。今後も随時、モーターを入れ替えていく予定です。また工場内の電灯はすべて、省エネルギーで長寿命なLEDに切り替え済み。これにより、電力消費量は従来の3分の1に抑えられました。山陽金属鋼業はこれからも、あらゆる観点から環境負荷の低減を考え続けます。

継続的な取り組みにより、ISO14001認証取得へ。

近年、あらゆる企業にとって環境保全への配慮は必須となっています。山陽金属鋼業も、自社の企業活動、製品、サービスが及ぼす環境負荷を低減させるため、ISO14001認証の取得に向けて動き始めています。

IHQTシステムで、脱炭素化に挑戦する誘導加熱による焼入れ焼き戻し

IHQTシステムは、誘導加熱により全周から短時間で加熱されるため、酸化を防止し、焼きムラが生じにくい優れた加熱方式です。従来の化石燃料による加熱方式ではなく、Induction Heating(IH:電磁誘導加熱)による加熱方式のため、電気で加熱することによる脱炭素化に向けて取り組んでいます。