創業から70余年、山陽金属鋼業の歩みは常に「引抜磨棒鋼のスペシャリストでありたい」という強い信念とともにありました。そのために一人ひとりが手と目を駆使し、技術を磨き続け、お客様に高品質な製品をお届けしてきました。山陽金属鋼業にしか出せない精度。それが私たちの強みに他なりません。
山陽金属鋼業は、鋼材に様々な処理を施し「引抜磨棒鋼」を製造しています。引抜磨棒鋼とは、金属を加工する方法のうち、力を加えることで変形する性質を利用した塑性加工によって生まれるものです。引抜磨棒鋼はそのままシャフトとして使われ、またボルト、ナットなどの機械部品に加工され、自動車や産業機械、家電といった幅広い分野で活用されています。
冷間引抜加工とは、鋼材をダイス(金型)という精度の高い工具に通し、断面積を縮小させ形状、寸法を変化させる加工です。この加工では表面に美しい光沢ができ、寸法精度の高い真っ直ぐな引抜磨棒鋼が生まれます。
表面への酸化皮膜が形成されず、加工後の表面が美しいため、定量的に微細欠陥の自動検査ができる。
金型から引抜く製法により、精度が高く、真直性にも優れている。また、棒鋼を引抜することで、より硬くすることもできる。
削り出しのように鋼材を削る必要がなく、材料ロスが少ない。
長尺物で製造できるので、あらゆるニーズに対応しやすい、少量多品種の生産も可能。
中間工程の設計に工夫することで、最終的な製品の機械的性質を調整することができる。